帯広は、冬季低温だが、大雪で困った記憶が無い…

今年の帯広は、53年ぶりの大雪で混乱しているニュースが流れている。帯広は、冬季低温だが、豪雪地帯とは記憶がなかった。何回も冬季出張しているが、大雪で困った記憶が無い。唯一の思い出を除いては…。

顧客との評価試験に参加した…

帰着サバイバルの幕開け…

帯広の画像が無いので、旭川市内で代用です(汗)

翌日、会社の技術営業部長と帰着した。レンタカーで、残留メンバーとお別れし、帯広空港へ向かった。吹雪で視界が悪い。途中、『幸福駅』に寄り、余裕を持って飛行場へ到着。レンタカーを返却し、いざ、チェックインカウンターへ。
『強風で発着便は、全便欠航となりました!』
技術営業部長と顔を見合わせた。
部長『明日、重要な会議があるので、帰らないといけない。』
当方『分かりました。どうしますか?』
部長『千歳空港は、飛んでいるとのこと。ここから、電車で帯広経由千歳空港へ移動し、千歳から飛びましょう。』

翌年からの冬の駆動系試験。別の試験路を使って、試験準備しているところ

飛行場を変え、帰着を試みるが…

チケットを変更する。チケットカウンターから長い長い列が続いていた。部長と交代で列に並び、数時間。 ようやく、最終の羽田便のチケットが取れた! みんなで食事をしてお祝いし、搭乗案内を耳に搭乗口から機内へ。窓際の座席に座り、長かった一日を振り返る。
窓を通して、自衛隊側滑走路で除雪作業の重機がひっきりなしに動いている。 飛行機は長い列を作り、順番に飛び立っていく。前の前の前が飛び立つのを窓越しに確認。滑走路上に出たのか? 遠くでジェットエンジンの音が過ぎ去るように聞こえる。

苦労が報われる瞬間が…無駄に

『さあ、いよいよ、自分の機の番だ!』
そう、思った。なんとなく今までとは違う長い間合いがあった。
『???』  
機内アナウンスが入る…
『皆様、お忙しいところ、申し訳ございません。管制塔からの情報では、激しい降雪により、滑走路の除雪が追い付かなくなったとのこと。管制塔からの指示で、安全のため、当機の離陸は中止となり、欠航となりました。搭乗口へ引き返します。』

ストックホルム空港で撮影。

『え~!』 周りからため息の嵐。 機体は、搭乗口へ戻り、透明仕切りの扉から待合室へ排出された。

一難去ってまた一難…

時間は、夜中に近い。 これから、どうする? きっと、航空会社がホテルを取ってくれると高を括っていた。海外では、こんな時、ホテルを準備するか、飛行場の待合室を臨時宿泊所として開放する。でも、この時は、
●ビジネスホテルのリストが配布されたのみ
●飛行場の待合室を臨時宿泊所として開放する決定はされなかった。

ここから、ビジネスホテル争奪戦が始まった。携帯電話でリストを上から部長と分担して電話をかけまくる。土地勘があり、素早く、行動した人は、飛行場に近いビジネスホテルを確保している。 我々は?
何軒のホテルに電話をしただろうか? 部長が、射止めた! 場所は…
飛行場から札幌駅へ電車で移動し、地下鉄に乗り換えて終点で降りて歩いて5分らしい。 地下鉄南北線『真駒内』

疲れ切った体に鞭を打ち、キャリーバッグを引きずり、足を滑らし、ホテルにチェックインしたのは、丑三つ時(午前2時)であった。

翌日、眠い目をこすりながら、部長に挨拶。すでに、副社長は千歳空港へ移動していた。
部長も当方も、その日は、有給にしたのは言うまでもない。
とんでもない一日であったが、今振り返れば、良い思い出の一つである。