北欧の空は、澄んで綺麗だ…
空気が綺麗なのは分かる。肌に突き刺す冷気。朝焼けも夕焼けも綺麗だ。
欧州チームのレスキュー車が、朝食の会場の窓越しに見える。氷上では、お世話になった。
試験場の整備棟の食堂掲示板にこんな掲載があった。
- 【レスキューにお世話になったあなたへ】 チーム全員にひとり1杯のビールを奢る事!
- 【刺さった人の名前と所属】 〇〇〇 所属 (次の犠牲者が出るまで掲載が続く)
顧客を引率することもあった。その顧客が雪壁に刺さったら、引率者がビールを奢るし、名前も掲載された。
流石に出張経費で計上できなかった。


氷上の夕焼けは美しい
夕方になると氷上コースは冷え込む。日中は、コースを走りこむと、熟練して運転が上手くなった気分になる。それが、夕方、陽が陰ると、途端に氷上の摩擦係数が変わり、足を取られ、クルマがスピンする。雪壁に突き刺さらないように祈りながら、クルマが停まるのを待つ。そのとき、目に入ってくる夕焼けのなんと美しいことか! 忘れられない。
