欧州の場合
欧州は、自動車を世に出した老舗のエリア。自動車開発の方法も日本と異なっている。
欧州は、陸続きで多くの国がある。意外に、日本の国土を置くと、ほぼほぼ面積は近似しているそうだ。ただ、狭い緯度の中に有るので、高速道路が網羅し、一部の山岳部分を除くと平坦である。 アウトバーンでもニュルブルクリンクでも、実走行で実入力頻度を計測し、台上耐久試験機上で再現させて試験をしている。
寒地試験はどこで?
では、寒地試験はどうしているのだろうか?実際は、北欧のある地域全体が、冬の間、寒地試験場に変身する。歴史は古い。実際、行ってみると、理解できる。その地域の人々は、普通通りに生活している。そこに、自動車会社のメンバーがやってくる。ドイツのフランクフルトのローカル飛行場から、チャーター機に乗って、寒地試験場近くのローカル飛行場に到着する。そのチャーター機は、ドイツの自動車メーカから部品メーカ、そして、他地域から試験場を訪問するお客様などなどが、『呉越同舟状態』である。 でも、機内の空気感は和気あいあい。とてもライバル会社が同席していると思えない。そして、この和気あいあい感は、寒地試験エリアでも続く。レストランでもガヤガヤ、村の中でもガヤガヤ。唯一、異なるのは、『パパラッチの連中』に対してだけである。
